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調査手法の選び方|定性/定量・オンライン/オフライン完全ガイド

「新しいサービスのアイデアを探りたいけど、どんな調査をすればいいんだろう?」「既存商品の満足度を測りたいけど、アンケートだけでいいのかな?」「オンライン調査とオフライン調査、どっちが適しているんだろう?」マーケティングリサーチを進める上で、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?市場調査には様々な手法があります。そのため、目的や状況に応じて最適なものを選ぶことが成功のカギとなります。しかし、選択肢が多いゆえに、どの手法を選べば良いか迷ってしまうことも少なくありません^1。この記事では、そんなお悩みを解決するために、調査手法の選び方が一目でわかるフローチャートをご用意しました。また、フローチャートの使い方と合わせて、各手法の特徴や使い分けについても解説します。この記事を読めば、あなたのリサーチ課題に最適なアプローチが見つかります。さらに、より効果的な調査計画を立てられるようになるはずです。では、さっそく見ていきましょう!

なぜ調査手法の選択が重要なのか?

適切な調査手法を選ぶことは、リサーチの成否を左右する非常に重要なステップです。なぜなら、選んだ手法によって得られる情報の種類や質が大きく変わってくるからです。また、コストや時間も大きく変わってきます^2。例えば、消費者の深層心理や購買行動の「なぜ?」を探りたいとします。しかし、表面的な回答しか得られない選択肢式のアンケート(定量調査)ばかり実施していては、本質的なインサイトにはたどり着けません。逆に、市場全体の傾向や割合を把握したいのに、少人数へのインタビュー(定性調査)だけでは、結果を一般化することが難しくなります^3。また、オンラインとオフラインの選択も重要です。地理的に離れた対象者にアプローチしたい場合があります。さらに、コストを抑えたい場合はオンライン調査が有効です^4^5。しかし、実際の製品を触ってもらったり、微妙な表情の変化を観察したりする必要がある場合は、オフライン調査の方が適していることもあります^6。目的と手法がミスマッチだと、時間とコストをかけたにもかかわらず、期待した成果が得られない「もったいない調査」になってしまう可能性があるのです。だからこそ、調査の目的を明確にし、それに最も適した手法を慎重に選ぶ必要があるのです。

調査手法の基本的な分類

最適な手法を選ぶために、まずは調査手法の基本的な分類を理解しておきましょう。大きく分けて「定性調査 vs 定量調査」と「オンライン調査 vs オフライン調査」という2つの軸があります。

定性調査 vs 定量調査

これは、どのような種類のデータを得たいかによる分類です。
  • 定性調査: 言葉や行動、感情といった数値化できないデータを扱います。そして、対象者の意見や行動の背景にある「なぜ?」を探る調査です^3。インタビューやグループインタビュー、行動観察などが代表的な手法です。また、仮説構築や深層心理の理解に適しています。
  • 定量調査: 人数や割合、満足度といった数値データを扱います。そして、市場全体の傾向や事実を客観的に把握するための調査です^2。アンケート調査(特にネットリサーチ)が代表的です。また、仮説検証や市場規模の測定、施策効果の測定などに用いられます。
比較項目 定性調査 定量調査
主目的 理解、探索、仮説生成、背景・理由の深掘り 測定、検証、傾向把握、数値による実態把握
データタイプ 言葉、行動、観察、感情(非数値) 数値、割合、統計データ
サンプルサイズ 少数(深い洞察重視) 多数(一般化、統計的信頼性重視)
分析アプローチ 解釈、主題分析、コーディング、パターン発見 統計分析、集計、検定、モデリング
主な手法 インタビュー、FGI、エスノグラフィ、MROC アンケート調査(ネットリサーチ)、会場調査、HUT、郵送調査

オンライン調査 vs オフライン調査

これは、どのように調査を実施するかによる分類です。
  • オンライン調査: インターネットを介して実施する調査です。Web会議システムを使ったインタビューやFGI、ネットリサーチ(Webアンケート)などが含まれます^3。場所を選ばず、比較的低コストかつ短期間で実施できるのがメリットです^7
  • オフライン調査: 対面や郵送など、インターネットを介さずに実施する調査です。対面インタビュー、会場調査(CLT)、郵送調査、電話調査などが該当します^7。実際の製品を試してもらったり、五感を使った評価が必要な場合に適しています^6

フローチャートで選ぶ最適な調査手法

それでは、あなたの調査目的に合った手法を見つけるためのガイドを見ていきましょう。以下のステップに従って検討することで、最適なアプローチが見えてきます。ステップ1: 調査の主な目的は?
  • A. 探索・理解・仮説生成 (「なぜ?」「どのように?」を知りたい)
    • 新しいアイデアの発見、消費者の深層心理や行動背景の理解、仮説構築など。
    • 定性調査 が基本となります。ステップ2へ進んでください。
  • B. 検証・測定・実態把握 (「どのくらい?」「割合は?」を知りたい)
    • 仮説の検証、市場規模やシェアの測定、満足度や認知度の数値化、施策効果測定など。
    • 定量調査 が基本となります。ステップ2へ進んでください。
ステップ2: オンライン? オフライン?ステップ1で選んだ調査タイプ(定性/定量)を念頭に、以下の点を検討します。
  1. 対象者は地理的に分散していますか? (例: 全国、海外)
    • Yesオンラインでの実施を推奨します。ステップ3へ進んでください。
    • No → 次の質問へ。
  2. 物理的な製品テストや特定の環境での観察が必要ですか?
    • Yesオフラインでの実施を推奨します。ステップ3へ進んでください。
    • No → 次の質問へ。
  3. 予算や期間に厳しい制約がありますか?
    • Yesオンラインでの実施を推奨します (一般的に低コスト・短期間のため^5)。ステップ3へ進んでください。
    • Noオンライン・オフライン両方を検討可能です。それぞれのメリット・デメリットを比較して判断します。ステップ3へ進んでください。
ステップ3: 具体的な手法の選択ステップ1とステップ2の結果を組み合わせて、具体的な手法を以下の表から検討します。
調査タイプ 実施方法 具体的な手法例 関連Minediaソリューション
定性調査 オンライン推奨 オンラインインタビュー(DI), オンラインFGI, オンラインエスノグラフィ など Minedia AI定性調査, Minedia AIペルソナ
定性調査 オフライン推奨 対面インタビュー(DI), 対面FGI, 会場調査(定性), 訪問観察(エスノグラフィ) など
定量調査 オンライン推奨 ネットリサーチ(Webアンケート), オンライン製品テスト など (参考) Minedia AIリアル店舗売上分析, Minedia AI動画分析
定量調査 オフライン推奨 会場調査(CLT), 訪問調査(アンケート), 郵送調査 など

各手法の簡単な解説と使い分け

調査手法選択フローチャートで示された各カテゴリに属する代表的な手法と、その使い分けについて簡単に解説します。

定性調査

オンライン定性
  • オンラインインタビュー (DI: Depth Interview): Web会議システムを使って1対1で行うインタビューです。遠隔地の対象者にも深く話を聞けるのがメリットです^4
  • オンラインFGI (Focus Group Interview): Web会議システムで複数名の参加者を集めて行う座談会です。多様な意見を効率的に収集可能です^3
  • オンラインエスノグラフィ: スマホカメラや画面共有などを活用し、遠隔で対象者の生活空間や行動を観察する手法です^8
オフライン定性
  • 対面インタビュー (DI): 対象者と直接会って行う1対1のインタビューです。深い信頼関係を築きやすく、微妙なニュアンスも捉えやすいです^3
  • 対面FGI: 調査会場などに参加者を集めて行う座談会です。グループダイナミクスが生まれやすく、活発な議論が期待できます^3
  • 会場調査(定性目的): 会場に対象者を集め、製品コンセプトや広告素材などを見せて反応を深く探ります。
  • 訪問観察(エスノグラフィ): 対象者の自宅や職場などを訪問し、実際の生活環境の中で行動を観察します^9
Minediaのソリューション活用:オンラインでの定性調査を検討するなら、MinediaのAI Driven 調査ソリューションが役立ちます。特許取得済みのオンラインインタビューシステムは、オフラインと遜色ない環境を提供します。また、AIによる高精度な自動文字起こしや、インタビューデータの蓄積・共有プラットフォームにより、インサイト発掘を強力にサポートします。さらに、ペルソナ作成や初期の仮説構築には、MinediaのAIペルソナも有効です。AIが過去の調査データなどから短時間でペルソナを作成し、そのペルソナへのインタビューも可能です。

定量調査

オンライン定量
  • ネットリサーチ(Webアンケート): インターネットを通じて多数の対象者にアンケートを配信・回収する手法です。最も一般的で、スピーディーかつ広範囲にデータを収集できます^7
  • オンライン製品テスト: 製品を対象者の自宅に送り、オンラインアンケートや日記形式で評価を収集します^10。実際の使用環境に近い評価が得られます。
オフライン定量
  • 会場調査(CLT: Central Location Test): 会場に対象者を集め、製品の試用・試食評価などを定量的に行います^6。条件を統制しやすいのが特徴です。
  • 訪問調査(アンケート): 調査員が対象者の自宅などを訪問し、対面でアンケートを実施します。
  • 郵送調査: アンケート票を郵送し、回答後に返送してもらいます。インターネットを利用しない層にもアプローチ可能です。
Minediaのソリューション活用:定量調査の結果と他のデータを組み合わせて分析する際には、MinediaのAIリアル店舗売り上げ分析のようなソリューションも参考になります。立地特性や人流データなどをAIが分析し、売上ポテンシャルを予測します。また、動画広告などの効果測定においては、MinediaのAI動画分析が、動画内容の自動解析に役立ちます。

効果を最大化する「混合研究法」

調査目的によっては、定性調査と定量調査を組み合わせる「混合研究法(ミックスメソッド)」が非常に有効です^11。例えば、
  • 定性 → 定量: まずインタビューで仮説を立てます。その後、その仮説が市場全体にどの程度当てはまるかをアンケート調査で検証します。
  • 定量 → 定性: アンケート調査で特定された課題や特徴的なセグメントについて、インタビューでその背景や理由を深掘りします。
このように組み合わせることで、それぞれの調査手法の弱点を補います。そして、より深く、かつ客観的なインサイトを得ることが可能になります^12

まとめ

今回は、調査目的に合わせて最適なリサーチ手法を選ぶためのフローチャートと、各手法の基本的な考え方について解説しました。リサーチを成功させるためには、「何を明らかにしたいのか?」という目的を明確にし、それに合った手法を戦略的に選択することが何よりも重要です。今回ご紹介した調査手法の選び方フローチャートが、あなたのリサーチ計画の一助となれば幸いです。Minediaでは、オンライン・オフラインを問わず、様々なリサーチ手法に対応したソリューションを提供しています。調査手法の選定やリサーチ計画についてお困りのことがあれば、ぜひお気軽にMinediaへお問い合わせください。経験豊富なリサーチャーが、あなたの課題解決をサポートします。

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