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効果的なリサーチデザイン|オンライン定性・定量調査の最適な組み合わせ事例

「リサーチを実施したいけれど、どの手法をどう組み合わせれば良いのだろう?」「オンライン定性調査と定量調査を効果的に組み合わせるリサーチデザインとは?」マーケティングリサーチに取り組む中で、このような悩みを抱える方は少なくありません。そこで重要になるのが、適切なリサーチデザインです。オンライン定性調査と定量調査を戦略的に組み合わせることで、リサーチの成果は大きく向上します。また、混合研究法やハイブリッド調査手法を活用することで、より深いインサイトを得ることが可能になります。本記事では、オンラインとオフライン、さらに定性調査と定量調査の特性を踏まえ、それらを効果的に組み合わせるリサーチデザインの考え方と、具体的な事例について解説します。

リサーチデザインとは?なぜ重要なのか?

リサーチデザインとは、調査の目的を達成するための全体計画です。つまり、「リサーチの設計図」と言えるでしょう。どのような情報を、誰から、どのように収集し、どう分析するのかを具体的に計画することで、効率的かつ効果的に課題解決に繋がるインサイトを得ることができます。適切なリサーチデザインがなければ、時間やコストをかけても期待した成果が得られません。さらに、誤った意思決定を導いてしまう可能性もあります。だからこそ、リサーチの初期段階でしっかりとデザインを検討することが非常に重要なのです。

オンラインリサーチとオフラインリサーチの最適な組み合わせ

オンラインリサーチとオフラインリサーチは、それぞれ異なる強みと弱みを持っています。これらを理解し、目的に応じて組み合わせることで、より多角的で深い洞察を得ることが可能になります。

オンラインリサーチの特徴

  • メリット
    • 広範囲の対象者へ迅速にアプローチ可能 ^1
    • 場所を選ばず参加できるため、地理的な制約が少ない ^2
    • 移動や会場費が不要なため、コストを抑えやすい ^3
    • 回答データを自動的に収集・集計できる
  • デメリット
    • インターネット環境にない層にはアプローチしにくい
    • 対面でないため、深い情報や微妙なニュアンスを捉えにくい場合がある ^4
    • 通信環境や参加者のITリテラシーに左右される ^2

オフラインリサーチの特徴

  • メリット
    • 対面でのコミュニケーションにより、深い情報や本音を引き出しやすい
    • 五感を活用した製品テストや、実際の行動観察が可能
    • 非言語的な情報(表情、しぐさなど)も捉えやすい
  • デメリット
    • 会場費や交通費など、コストが高くなる傾向がある
    • 調査に時間がかかり、地理的な制約も受ける
    • 大規模なサンプルを集めるのが難しい

組み合わせのポイントと事例

オンラインとオフラインの組み合わせでよく見られるのは、オンラインで広範な仮説を収集・検証し、オフラインで特定のターゲットに対して深掘りを行うパターンです。例えば、以下のような流れが効果的です。
  1. オンラインアンケートで新製品のコンセプト受容度や改善点に関する意見を幅広く収集する。
  2. その結果から浮かび上がった特定の課題やターゲット層に対して、オフラインのグループインタビューを実施し、より具体的なニーズや背景を深掘りする。
このような組み合わせにより、オンラインの効率性とオフラインの深掘りを両立させることができます。

オンライン定性調査と定量調査の最適な組み合わせ(混合研究法)

定性調査と定量調査もまた、それぞれ異なる目的と役割を持っています。これらを組み合わせる「混合研究法」は、一方の手法だけでは得られない、より豊かで確かなインサイトを導き出すために有効です。^5

オンライン定性調査の特徴

  • 目的: 「なぜそう思うのか」「どのような背景があるのか」といった、行動や態度の理由や背景を深く理解する。また、仮説構築やアイデア発想にも適しています。^6
  • 手法例: オンライングループインタビュー、Webデプスインタビュー、デジタル行動観察調査など。
  • データ: 言葉、行動、感情といった数値化できないデータ。

オンライン定量調査の特徴

  • 目的: ある事象の実態や傾向を数値で把握する。さらに、仮説検証や市場規模の推定、意識の度合いの測定などに用いられます。^6
  • 手法例: Webアンケート調査、オンラインパネル調査、SNS分析など。
  • データ: 数値データ、割合、統計データ。

ハイブリッド調査手法の組み合わせパターンと事例

オンライン定性調査と定量調査の組み合わせには、主に以下のようなパターンがあります。
  1. オンライン定性調査 → オンライン定量調査
    • オンライン定性調査(例:Webデプスインタビュー)で消費者の深層心理を探り、仮説を構築します。
    • その仮説を検証し、一般化するためにオンライン定量調査(例:Webアンケート)を実施します。
    • 事例: 新しいサービスのアイデアについて数名のユーザーにオンラインインタビューを行い、有望なコンセプトや訴求ポイントの仮説を立てます。その後、Webアンケートでその仮説が市場全体にどの程度受け入れられるかを検証します。
  2. オンライン定量調査 → オンライン定性調査
    • オンライン定量調査(例:顧客満足度調査)で全体の傾向や課題を把握します。
    • その結果、特に注目すべき点(例:満足度が低い項目、特定の顧客セグメントの意見)について、オンライン定性調査(例:Webグループインタビュー)で理由や背景を深掘りします。
    • 事例: 大規模なWebアンケート調査で自社製品の評価が低い特定の機能が見つかった場合、その機能のユーザーを集めてオンラインインタビューを行い、具体的な不満点や改善要望を詳しくヒアリングします。
  3. オンライン定性調査 + オンライン定量調査(同時並行または反復)
    • 複数の視点から現象を捉え、より多角的な理解を目指します。
    • 事例: 新製品開発プロジェクトにおいて、ターゲットユーザーへのオンラインインタビュー(定性)と市場規模調査(定量)を並行して行い、製品コンセプトの具体化と市場性の評価を同時に進めます。
近年では、オンラインでの定性調査も活発に行われています。Minediaでは、オンラインインタビューシステムを活用したAI定性調査ソリューションを提供しており、インタビューの実施からAIによる文字起こし、データの蓄積・共有までをサポートし、効率的かつ効果的な定性調査を実現します。

効果を最大化するリサーチデザインの具体例

1. 新規事業・新商品開発におけるオンラインリサーチデザイン

新規事業や新商品の開発プロセスでは、各フェーズで適切なリサーチ手法を組み合わせることが成功の鍵となります。
  • アイデア探索・仮説構築フェーズ
    • 手法: オンライン定性調査(Webデプスインタビュー、デジタルエスノグラフィ)、文献調査、競合分析
    • 目的: 消費者の潜在的なニーズや未充足ニーズを発見し、新しいアイデアの種を見つける。
    • MinediaのAIペルソナのようなソリューションは、ターゲット顧客の解像度を高め、初期仮説を効率的に構築するのに役立ちます。
  • コンセプト評価・絞り込みフェーズ
    • 手法: オンライン定量調査(Webアンケートによるコンセプトテスト)、オンライン定性調査(Webグループインタビューによるコンセプト深掘り)
    • 目的: 複数のアイデアやコンセプト案を評価し、市場に受け入れられる可能性の高いものを選び出す。
  • プロトタイプ評価・改善フェーズ
    • 手法: オンライン定性調査(リモートユーザビリティテスト、プロトタイプ評価インタビュー)、オンライン定量調査(Web会場調査による使用感評価)
    • 目的: 試作品の受容性や課題点を明らかにし、改善に繋げる。
    • MinediaのAI動画分析は、ユーザビリティテストの動画記録などを分析し、効率的にインサイトを抽出するのに貢献できます。

2. 既存事業・サービス改善におけるオンラインリサーチデザイン

既存事業やサービスの改善においては、現状の課題を正確に把握し、具体的な改善策に繋げることが重要です。
  • 現状把握・課題発見フェーズ
    • 手法: オンライン定量調査(Web顧客満足度調査、NPS調査、アクセスログ分析)、オンライン定性調査(既存顧客インタビュー、クレーム分析)
    • 目的: 顧客満足度の現状、課題となっている点、顧客が離脱する要因などを明らかにする。
    • MinediaのAIリアル店舗売り上げ分析のようなサービスは、オフラインの販売データと他のリサーチデータを組み合わせることで、より深い顧客理解や販売戦略の最適化に繋がる可能性があります。
  • 原因究明・改善策検討フェーズ
    • 手法: オンライン定性調査(課題を抱える顧客へのWebデプスインタビュー、デジタル行動観察調査)、オンライン定量調査(特定の改善策に対する受容度調査)
    • 目的: 発見された課題の根本原因を探り、具体的な改善策のアイデアを出す。
  • 改善策評価・効果測定フェーズ
    • 手法: オンライン定量調査(A/Bテスト、改善後の満足度調査)、オンライン定性調査(改善策導入後のユーザーインタビュー)
    • 目的: 実施した改善策の効果を検証し、さらなる改善に繋げる。

まとめ

リサーチデザインに「唯一の正解」はありません。大切なのは、リサーチの目的を明確にし、それぞれの調査手法の特性を理解した上で、課題解決に最も効果的な組み合わせを柔軟に考えることです。オンライン定性調査と定量調査を戦略的に組み合わせることで、より質の高いインサイトを獲得できます。また、混合研究法やハイブリッド調査手法を活用することで、ビジネスの成功に繋げることができるでしょう。Minediaでは、お客様の課題や目的に合わせた最適なリサーチデザインの提案から実行までをサポートしています。AIを活用した最新のリサーチソリューションも提供しておりますので、リサーチに関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。また、Minediaのサービス会社情報についても、ぜひご覧ください。

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